
きっかけは故障したバルブの溶接から
ASXEEDさんとのお付き合いが始まったきっかけは、タンク吞口の故障修理でした。飛び込みで営業に来られた永石さんが、こちらが困っている状況を見て「いま溶接の道具を持っているので直しましょうか?」と申し出てくれ、その対応力の幅広さからいろいろとお願いするようになりました。
詳しく話をしてみれば製造機械を設計できる技術まであり、知識やネットワークも豊富。考え方も柔軟で、何よりも言えばすぐに対応してくれる迅速さから、機器導入についても相談するようになっていきました。

醸造というニッチ産業の「黒船」として期待
日本酒造りというのはいまやニッチな産業ですし、その関連機器の販売となるとさらにニッチな業態です。機器のメーカー直販が増え、昔からの商社には世襲制も多いなかで、将来性が見えなくなり廃業されるところも増えました。
そこに、機器や消耗品の販売だけでなく、メーカーの壁を越えた商品の取り扱いをはじめ、修理・修繕から新設工事、効率化や省力化まで一貫して相談できる永石さんが現れたのは、業界としては「黒船」が到来したようなものかもしれません(笑)。ガッツがあるし、フットワークも軽く、期待を込めて応援しています。

「あったらいいのに」をかたちにする技術力
私たちは杜氏による伝統的な酒造りを行っていますが、効率化は大きな課題の一つであり、従来の方法を変えず、どうやって機器を導入していくかに頭を悩ませています。あわせて弊社では新しいチャレンジも行っており、「こんな機械があったらいいのに」と考えることも多々あります。醸造機器メーカーに依頼を持ち込んだこともありますが、汎用性がまだ見込めない状況では動いてくれず、思案していたところに永石さんの協力を得ることができました。先端技術の研究者の方と弊社、そしてASXEEDさんとともに新たな機器の開発を進めているところです。

最新情報のプラットホームとして
古くから酒蔵にとって、醸造器具の納入業者さんというのは、ほかの酒蔵での取り組みや業界の最新技術などを伝えてくれる情報源でした。近代になり機器の販売と、施工・メンテナンスの分業化が進むなかで、次第にその役割が薄れてきたように感じていましたが、ASXEEDさんならメーカー等を問わず情報量が豊富で、必要な情報を精査して届けてくれるプラットホームの役割を果たしてくれます。蔵人を連れて遠方の蔵の見学を企画してくれるなど、技術導入や人材育成の面でもサポートしてもらうことができ、こらからも末永くお付き合いできれば幸いです。